合併症と副作用防止に白衣症の考慮が必要な高血圧治療

血圧測定を行うことによって自分が高血圧かどうかということを判断することができます。
しかし、血圧はちょっとした拍子で簡単に上下することから、血圧を測定する環境によっても高くなったり低くなったりすることに留意することが必要です。
白衣症と呼ばれる現象が知られており、これによって誤診をして降圧剤を投与すると低血圧による重篤な副作用が生じる可能性もあります。
白衣症とは病院などの医療機関で血圧測定を行った際に、過度に緊張してしまって血圧が高く測定されてしまうという現象です。
その影響がわずかである場合もありますが、個人差が大きいために著しく血圧が上がってしまうこともあり、それによって普段は正常値なのに高血圧と診断されてしまうこともあるのです。
また、血圧に関してあまり理解のない人の場合には血圧測定の前に運動をしたり、人と口論をしたりして血圧が上がってしまい、さらに白衣症も起こってしまったりすると著しい血圧の上昇が観測されてしまうことになりかねません。
そういった状況で高血圧治療薬を使用してしまうと、正常値から血圧を下げることになってしまい、副作用として低血圧が生じることになるのです。
高血圧治療においては適切な血圧にコントロールするということが重要なことであり、下がりすぎても下がらなすぎても良い治療であるとは言えません。
そのため、白衣症による血圧の上昇を考慮して、家庭血圧というパラメータを考えて降圧治療を行っていくことも現場で考慮されるようになってきています。
高血圧が適切に管理されないことによる合併症の発症や副作用の発生は医療ミスとも捉えられかねない事態であり、こういった影響も考えることが重要になっているのです。